ダイヤモンドプリンセスには『泉の湯』という日本式の展望浴場があります。日本贔屓な印象のあるプリンセス・クルーズと言えども、日本式の浴場を装備している船はダイヤモンドプリンセスだけです。
スイート以外の客室にはバスタブがないので、お風呂好きな人には船旅がちょっとストレスかもしれませんね。でも、日本発着クルーズを多く行っているダイヤモンドプリンセスには展望風呂『泉の湯』があります。
泉の湯は90分15米ドルと有料ではありますが、男女別に裸で入れる日本式のお風呂です。ダイヤモンドプリンセスの上層階後部に位置し、浴室内の窓も大きく取られているのでお風呂につかりながら眺める景色は最高です。一部水着着用の男女共用エリアがあり、そこでは航跡を眺めながらのんびりできます。
ちなみに裸で入れるのはダイヤモンドプリンセスでも日本発着クルーズの時だけ。他のクルーズでは内風呂も水着着用になってしまいます。泉の湯はダイヤモンドプリンセスに乗るなら一度は利用しておきたい施設の一つなので紹介していきますね。
泉の湯の料金と利用方法
泉の湯の利用には料金がかかり、完全予約制です。貸し切りというわけではないのですが、同時に利用できる人数は制限してくれます。利用の希望がある場合は、早めの予約が良さそうです。
泉の湯の料金
1回90分 | 料金 |
---|---|
大人(16歳以上) | 15米ドル |
子供(3歳~15歳) | 10米ドル |
回数券(5回) | 60米ドル |
回数券は注意が必要です。何人かで分けて使うことができません。購入者本人だけの利用で、もしクルーズ中に使い切れなくても払い戻しをしてもらえません。
泉の湯の営業時間
泉の湯の営業時間はクルーズや日ごとに異なるので、乗船後に確認が必要です。当日の営業時間は船内新聞プリンセスパターでも確認できます。
私が乗船したときの泉の湯の営業時間です。
- 9:00~12:00
- 13:00~19:00
営業時間の合間の12:15~12:50に、泉の湯の見学時間も設けられていました。
営業時間ですが1回90分制なので、最終入場時間(チェックイン)は異なります。今回の場合は10:30と17:30が最終チェックインとなるので、予約の際には注意してください。予約時間を10分過ぎると自動的にキャンセル扱いになります。
泉の湯の予約方法
泉の湯の予約は、乗船後に直接泉の湯のフロントに行って予約するか、客室から船内電話で泉の湯のフロントに連絡するかのどちらかになります。日本語でも対応してもらえるので安心です。
乗船前の事前予約はできないので、終日航海日や日没時など混み合いそうな日時を希望する場合は、乗船後早めに予約しておくのがおすすめです。
泉の湯2つの浴室の特徴と内部紹介
ダイヤモンドプリンセスの泉の湯は日本式なので浴室が2つあります。男女で分けなければなりませんからね。「糸杉」と「岩」と銘打たれた浴室ですが、日によって男女が入れ替わります。
脱衣所や洗い場などの作りに大差はありませんが、大きな違いは「糸杉」にはミストサウナ、「岩」には打たせ湯があることと、浴室内装の基調が木と石という違いもあります。
「糸杉」風呂
この日は糸杉が男湯になってました。いかにも日本風な入口です。泉の湯のフロントでタオルを受け取り中に入ります。
男女共用バスプールに行くためのサンダルが並んでいます。すべてに番号が振られています。
サンダルもロッカーも同じ番号のものを使わなければなりません。
脱衣所のロッカーです。
番号のプレートがロッカーに置かれています。
ロッカーの鍵は暗証番号方式なので、煩わしくなくていいですね。
ドライヤーと多少のアメニティーが置かれています。
男性用には髭剃りキットやヘアトニックなどが置かれています。客室のアメニティーには髭剃りも無いので便利ですね。
片隅には脱水予防のために冷水器も置かれています。
糸杉の浴室は一応檜風呂ということになっていますが、バスタブの周囲に板が張られているだけです。窓が広いので眺めは最高です。釜山寄港中だったのでイマイチですが、洋上では一面海を眺められます。
サウナは「岩」にも「糸杉」にもありますが、糸杉にはこのほかにミストサウナがあります。
洗い場には仕切りがあります。日本人ばかりではないので配慮がうかがえます。
シャンプーなどは置いてありますが、どこのものかはわからないので気になる人は持ち込んだ方が良さそうです。外国製のシャンプーなどは髪がバサバサになったりしますからね。
「岩」風呂
この日は岩が女性風呂になっています。ドレッシングルームはほとんど糸杉と変わらないので、浴室だけ紹介していきます。
バスタブに関しては大きな違いはありません。こちらも眺めは抜群です。
いろいろ条件はありますが、体の不自由な人も入れるような設備も用意してくれています。
こちらにもサウナはあります。窓の外に釜山港大橋が見えます。
これが岩にしかない打たせ湯です。
オープンスペースになっているせいか、糸杉に比べ少し広く感じますね。
水着着用スパプール
泉の湯では、男女共用エリアとして野外のスパプールやフットバスが利用できます。水着着用ですが、家族や仲間と一緒に泉の湯を楽しめるエリアです。
脱衣所で水着に着替えて一旦通路に出ます。扉を抜けるとスパプールです。扉の脇にはタオルが置かれているので、持って出ると便利です。
脱衣所は冷水ですが、通路にはレモン水が置かれています。外に出る前の水分補給にちょうどいいですね。
スパプールの中央は意外に深いので気を付けてください。ただ、周りには足場のようなものがあるので、座ってのんびりすることもできます。足湯やシャワー、サマーベットなどもあるりますし、泉の湯の利用者しか入れない空間なのでくつろげます。