いまや街中ではほぼ困ることのないネット通信。スマホが手放せない人も多いと思います。しかし、通信網が整備された陸と違い海の上では通信手段すら貴重な存在なので、ダイヤモンドプリンセスでネットを安易に利用すると高額請求が発生することがあります。
もちろんダイヤモンドプリンセスのwifiを利用すれば、とんでもない高額請求ということにはなりませんが、それでも通信環境が悪いうえ比較的通信料は高めです。
せっかくの豪華客船の旅なので、普段できない通信遮断をするのもいいですが、どうしても通信が必要という場合もあると思います。むしろ通信さえできれば乗れるのにという人もいるでしょう。
そこでダイヤモンドプリンセスのwifi事情や代替え手段などを紹介していきます。
目次
朗報!ダイヤモンドプリンセスのネット通信がより手軽に
2020年3月15日にダイヤモンドプリンセスのネット事情が変わります。洋上で最も優れたwifiサービスのメダリオン・ネットが導入されます。プレスリリーズも行われているので確実でしょう。
プリンセス・クルーズ社長のジャン・スワーツは次のように述べています。「プリンセス・クルーズは、今後も洋上で最も優れたインターネット環境を全船へと拡充して提供し続けます。確実なインターネット接続により、お客様は様々な用途でインターネットをご利用いただけることでしょう。ご家族やご友人と常に連絡を取ることができるので、旅の素晴らしい体験を共有できるほか、自由に接続をオン・オフに切り替えることで、即座にバケーションモードに戻ることもできます」。
通信速度や通信コストの改善が見込めます。これほどネット社会になっても洋上でのアクセスは全体から見るとほんの一部なため、なかなかインフラが整わないのが現状ですが、メダリオンネットのwifi接続はかなり期待できるサービスになりそうですね。
船内で利用できるwifi環境と料金
ダイヤモンドプリンセスの船内では有料になりますが、wifiに接続してインターネットを利用することができます。客室をはじめほとんどの場所で接続できます。また、スマホなどの接続端末を持っていなくても、船内のインターネット・カフェを利用できます。
衛星通信を利用しているので通信環境はそれほど良いとは言えません。スマホが出回る前のインターネットのようになにしろ接続に時間がかかります。グルグル回っている状態がけっこう続くのでストレスになります。
料金は1分あたり79セント。10分で$7.9なので、日本円で約830円くらいになります。これ、接続に時間がかかってグルグルしてても加算されていくのでかなり高額ですね。また、wifi使い放題のプランもあります。
プレミアムプラン | 29.99米ドル/1日 |
動画等も含め、いつもどおりにインターネットの利用が可能 | |
サーフィンプラン | 24.99米ドル/1日 |
Eメール、ニュース、お気に入りサイトの閲覧が可能 | |
ソーシャルプラン | 14.99米ドル/1日 |
SNSやアプリの利用が可能 |
だいたいの基準価格になりますが、このほかにも2日使い放題パッケージやクルーズ通期でのパッケージなどもあります。
海にいるからネットが繋がらないというわけではないので、仕事などでどうしてもネットから遮断されるのは困るという場合でも安心してください。
船内の通信手段はプリンセス@シー
ダイヤモンドプリンセスでの過ごし方は様々。時には一緒に乗ってる仲間や家族と別行動になることもあります。そんなとき広い船内で連絡を取り合えないのは不便です。
船内電話もありますが、相手が客室にいるかどうかわからないときには役に立ちません。そこで船内wifiで利用できる「プリンセス@シー」に登録するのがおすすめです。無料で利用でき、メッセンジャー機能もあるので非常に便利です。
プリンセス@シーは船内専用なので乗船しているときのみ利用でき、最初だけ利用登録が必要になります。LINEのようなメッセンジャー機能のほか、クルーズ中のお役立ち情報も確認することができるようになっています。
- wifiプランやショアエクスカーションの申し込み
- 船内イベントのスケジュール確認
- メッセンジャー
- 船内会計の明細確認
- ブックマーク機能
- 朝食ルームサービスの申し込み
高額請求を避けるための事前設定
日本沿岸を航行することの多いダイヤモンドプリンセスですが、スマホやタブレット等の通信設定を海外旅行と同様に設定しておかないと思わぬ高額請求を受けることがあります。
主だった通信キャリアは、海外に行っても自動的に利用できる通信ネットワークを探し繋がってしまいます。アプリなどは常に通信している状態を維持して最新の情報を取るものも多いので、何もしていなくても高額なネットワークを利用していることになります。
洋上で知らぬ間に衛星通信に繋がってしまったら目も当てられません。最近では船舶ローミングサービスもあるくらいなので、日本沿岸地域でもこちらに繋がってしまうと高額になります。ですので、基本は余計なネットワークに繋がらないように設定し、必要に応じて解除するような使い方をしてください。
- 機内モードをオンにする
- データローミングをオフにする
寄港地のフリーwifiと海外用レンタルwifiなどの活用
豪華客船の寄港地は、船旅で不便のあるwifi問題も理解しているので、多くの場合フリーwifiスポットが整備されています。
ダイヤモンドプリンセス場合、日本近海の航海が多いため、何日も寄港しないということは少ないので、急ぐことが無ければ寄港地のフリーwifiでこと足りると思います。私が参加したクルーズの寄港地、釜山(韓国)と四日市でもフリーwifiが利用できました。
ただ、海外での観光はそれでも不便です。不慣れな場所では地図や観光案内などを調べられるに越したことはありません。海外用レンタルwifiなどを持っていると便利なんですが、レンタル時に国を指定しなければならないので複数国で利用しにくいですし、レンタル期間が長引くので使いもしない利用料を払わなければいけないというデメリットがあります。
1日くらいであれば携帯キャリアの海外サービスを利用するのが便利です。利用促進の意味合いもあるのか、日数限定で格安で使えるサービスを提供してくれています。例えば韓国でauのスマホを使うと1日980円です。
日常とは違った環境に置かれる船旅なので、無駄な出費がかからないように注意しておいてくださいね。