淡路島うずしおクルーズ体験 渦を見るならやっぱりクルーズ船

日本丸

世界的に有名な渦潮を間近で見るために、淡路島の福良から出航している「うずしおクルーズ」に乗って来ました。夕方から神戸で用事があったので早朝に明石海峡を渡って淡路島に入り、渦潮が見られる鳴門海峡まで行きました。

渦潮は海の干満の差が影響するので出現する期待値の高い時間帯が決まっています。私が行ったときは満潮が7時10分、干潮が13時30分、大潮のため前後2時間が見ごろということで、12時10分発の「咸臨丸」に乗船することにしました。

早くに到着したのでクルーズ船の前に鳴門岬にある「道の駅うずしお」に立ち寄り鳴門海峡を眺めましたが、早い潮の流れや普通と違う海面の状況は見てとれるものの、渦をはっきり確認できません。やはり渦を見るならクルーズ船に乗るのがおすすめです。

世界最長の吊り橋『明石海峡大橋』を渡り淡路島へ

明石海峡

神戸方面から淡路島に向かい、明石海峡大橋を渡ったところの淡路サービスエリアに立ち寄りました。神戸淡路鳴門自動車道の下り淡路インター出口のところにあるSAですが、SAに入っても本線にも出口にも行け、明石海峡大橋を一望できる便利なスポットです。

淡路SA観覧車

朝早かったのでまだ運行前でしたが、明石海峡大橋や神戸・大阪方面の眺めはかなり良さそうです。

朝日

大阪方面から昇る朝日がまぶしかったです。これくらい晴れてると、遠くは関西国際空港まで望めます。

淡路公園

淡路SAの一部が整備され公園になっています。明石海峡大橋の全体を一望できるスポットですし、アクセスしやすいのでおすすめです。まだうずしおクルーズまでに時間があるので、淡路島と四国にかかる大鳴門橋のたもとにある道の駅うずしおに向かいます。

道の駅うずしおから渦潮は見えるのか?

道の駅うずしお

道の駅うずしおにやって来ました。お土産屋の入る小さな建物の裏に行くと、大鳴門橋を間近に見ることができます。オブジェのようなものは、大鳴門橋を吊っているケーブルの実物大だそうです。すぐ裏側に階段があり、海の近くまで降りていくことができます。

鳴門大橋橋脚

階段はけっこう急勾配になっていて崖の岩肌沿いを降りて行くので、下に降りて橋を見上げると迫力があります。

鳴門大橋近景

見上げる大鳴門橋はなかなかのものです。淡路島は兵庫県になりますが、向こうに見える陸地はもう四国ということになります。この時間は潮が橋の左から右に流れています。階段を下ったので海に近くなりましたが、さすがにこの角度だと渦潮は確認しにくいです。

淡路島遠景

淡路島方面の海が朝日を浴びて光かがやいてきれいでした。天気がいいので少し右手に目を移すと、和歌山方面も見渡せます。ただ、降りてきた階段を昇るのが憂鬱です。

うずしおバーガー

息を切らせながら階段を昇ってくると、全国ご当地バーガーグランプリのあわじ島オニオンビーフバーガーの案内が。おいしそう。淡路島は玉ねぎが名産品の一つなので、玉ねぎの加工品がたくさんあるようです。残念ながらお店が開店前だったので購入できませんでした。

鳴門海峡

「道の駅うずしお」からの肉眼での眺めはこんな感じになります。6時間ごとに繰り返す干潮と満潮時間の前後1時間半程度が渦潮の見ごろ時間です。

渦潮遠景

すでに見ごろ時間の終わりくらいの時間だったせいか、はっきりした渦は確認できませんでした。速い潮の流れは確認できますが、「これが渦かな?」というようなものでも望遠レンズでないとわからないレベルです。

実際の渦潮は現れては消えていきますし、時期や時間によって渦の大きさや出現の可能性が変わるので、必ずしも道の駅からでは確認できないというわけではなさそうですが、迫力ある渦潮を期待するならクルーズ船に乗るのが良さそうです。

淡路島の福良港から咸臨丸(かんりんまる)でうずしおクルーズ

咸臨丸

今回は四国に渡る予定がなかったですし海からの景色も楽しみたかったので、淡路島の福良港から出航している「咸臨丸(かんりんまる)」に乗って約60分のうずしおクルーズを楽しみます。

道の駅福良

うずしおクルーズは「道の駅 福良」から出航します。周辺に無料駐車場が点在しているので便利。

うずのゆ

「道の駅 福良」にはレストランやお土産屋のほか観光案内所もあり、隣には足湯「うずのゆ」や津波防災ステーション「うずまる」もあります。

淡路オブジェ

うずしおクルーズのもう一隻の船「日本丸」をバックにインスタ映えを狙った「AWAJI」のオブジェもありました。

青空

咸臨丸(かんりんまる)に乗り込み青空の下、うずしおクルーズに出航です。

福良港

福良港の出口は狭く、中央の島と消波ブロックの間を抜けていきます。

日本丸航行

福良港を出てしばらくすると先発していた日本丸とすれ違いました。お互い汽笛を鳴らしてご挨拶。右奥にうっすら見えるのは和歌山県の陸地です。

大鳴門橋全景

右舷前方には大鳴門橋が見えてきます。橋の手前部分も岩肌に沿って造られてて、海からでしか見ることができない大鳴門橋の景色が楽しめます。

大うず

大鳴門橋に到着。早速迫力ある渦潮が出迎えてくれます。この時間は橋の向こう側(播磨灘側)からこちらに向かって潮がながれています。波はほとんどない状態なので、鳴門海峡ならではの渦の白波ですね。

うずのはな

大鳴門橋の中央付近です。道のように潮が流れ、その両側に白波が立っているのがわかると思います。白波の立っているところで渦潮が発生しては消えていきます。手前に海面が滑らかになっているところは「うずのはな」と呼ばれ、渦潮で引き込まれた海水が湧き上がってきているところだそうです。

うずしお

この時は最大で20メートルにもなるという大きな渦は確認できませんでしたが、小さな渦はいくつも見ることができました。

渦潮引き込み

水中で空気が竜巻状になっているのがわかります。すごい力で水が引き込まれてるんですね。

干満差

奥が満潮側、手前が干潮側。見てもわかるほど干満差があり、海水が流入してくるのがわかります。この干満差は、最大で1.5メートルにもなるときがあるそうです。

渦

渦になりそうでならないという場面も多くもどかしさも感じますが、ずっと見ていても飽きませんね。約20分くらい大鳴門橋の下で過ごし福良港に戻っていきます。

うずしおクルーズとうずしお観潮船どっちがいいの?

うずしおライン

淡路島の福良港から「うずしおクルーズ」に乗って渦潮を見たわけですが、天気がよかったので大鳴門橋までの行き来の景観を含め楽しむことができ満足できました。

淡路島や紀伊半島、四国は徳島を一望できる風光明媚な景観をゆっくり楽しめるのは、時間をかけて大鳴門橋に向かう「うずしおクルーズ」ならではですね。

渦潮だけを楽しむなら四国側の鳴門市からも「うずしお観潮船」や「高速観潮船」が運行されています。うずしおクルーズに比べて船が小さいので海面が近くに見え、迫力ある渦潮を満喫できること請け合いです。

どうせ見るならどっちがいいの?という話になると思いますが、個人的にはどちらも捨てがたいところです。観潮船は往復30分くらいのクルーズなので、ゆっくり景観を楽しみながら渦潮もしっかり見たいというなら「うずしおクルーズ」、渦潮さえ見れればいいというなら「観潮船」といったところでしょうか。

いずれにしても渦潮の発生時間などを確認して、期待値の高い時間帯を選んで乗るのが大切です。せっかくのクルーズも、渦潮が見れなければ楽しさ半減ですからね。