大阪海遊館で知られる天保山ハーバービレッジから発着している帆船型観光船『サンタマリア』。コロンブスが大陸を発見したときに旗艦として使われたサンタマリア号をモチーフにしているそうで、その船のフォルムと大阪港の景観で人気のあるクルーズです。
天保山ハーバービレッジには海遊館だけでなく、レゴランド(R)・ディスカバリー・センター大阪や天保山大観覧車など子供が喜ぶ施設も多く、夜になれば夜景のきれいなデートスポットとしても楽しめる場所なので、サンタマリア号も大人から子供まで幅広く親しまれています。
そんなサンタマリア号に乗船したので、詳しく紹介していきます。
目次
観光船サンタマリアの基本情報
サンタマリアの乗船料金や乗り場など、遊びに行く時に気になる基本的な情報をまとめていきます。
サンタマリア号のコースと料金
サンタマリア号は日中運行のデイクルーズ(45分)と夜景を楽しめるトワイライトクルーズ(60分)の2つのコースがあります。青いコースがデイクルーズ、オレンジのコースがトワイライトクルーズです。
基本料金 | 大人 | 子供 |
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デイクルーズ | 1,600円 | 800円 |
トワイライトクルーズ | 2,100円 | 1,050円 |
※3階展望室サラ・デ・ビスタ(ファーストクラス)の利用は別途500円が必要。ワンドリンク付き。
※子供料金は小学生と大人1名につき1名を超える1歳以上の未就学児に摘要。
天保山エリアで遊ぶならお得なセット割引チケットもあります。
海遊館+サンタマリアデイクルーズ(大人1人) | ||
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海遊館入館券 | サンタマリアデイクルーズ | セット料金 |
2,300円 | 1,600円 | 3,200円 |
天保山大観覧車+サンタマリアデイクルーズ(大人1人) | ||
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天保山大観覧車 | サンタマリアデイクルーズ | セット料金 |
800円 | 1,600円 | 2,100円 (子供1,420円) |
キャプテンライン+サンタマリアデイクルーズ(大人1人) | ||
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キャプテンライン | サンタマリアデイクルーズ | セット料金 |
700円 | 1,600円 | 2,100円 (子供1,100円) |
レゴランド+サンタマリアデイクルーズ(大人1人) | ||
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レゴランド | サンタマリアデイクルーズ | セット料金 |
2,300円 | 1,600円 | 3,000円 (子供2,400円) |
ロマンティック・ペアチケット(大人2人) | ||
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天保山大観覧車 | サンタマリア トワイライトクルーズ |
セット料金 |
1,600円 | 4,200円 | 4,400円 |
サンタマリア号2019年度運行時刻表
気象状況により運休もしくはコースが変更になる場合もあります。また、海遊館の休館日は運休になります。
デイクルーズ
※12月31日はカウントダウンクルーズのみ運行
※1月6日~22日、2月19・20日は運休
トワイライトクルーズ
2019年4/20(土)〜2019年10/27(日) の土・日・祝日に運航(8月は毎日)
4月~6月 | 18:30出港 |
7・8月 | 19:00出港 |
9月 | 18:30出港 |
10月 | 17:30出港 |
※貸切ナイトクルーズ運航の場合はトワイライトクルーズは中止。
クリスマスクルーズ
12月20日~25日
カウントダウンクルーズ
12月31日(予約制)
予約と取り消し料金
デイクルーズは15名以上の団体の場合、トワイライトクルーズは1名から予約を受け付けています。トワイライトクルーズは混雑が予想されるので、確実に乗船したい場合は予約しておくのが良さそうです。
サンタマリア予約センター:大阪水上バス株式会社06‐6942‐5511(9:00~17:00)
取消料金:
- 出航7日前までは1件につき100円
- 出航前々日までは券面記載金額の10%額
- 出航前日までは券面記載金額の30%額
サンタマリアのチケット売り場
サンタマリア号のチケット売り場は勘違いしやすいので案内しておきます。大阪メトロの大阪港駅から天保山ハーバービレッジに向かい、観覧車やショッピングセンターを通り海遊館の方に向かうと見えてくるのがチケットカウンター。
大きなチケットカウンターなので、ハーバービレッジ全体のチケット売り場かと思ったのですが、こちらは海遊館のチケット売り場になります。サンタマリアのチケット売り場は奥の黄色い建物の中にあります。
海遊館のチケット売り場を通り越し、この通路の下に入口があります。
中に入るとスタバやホットドックなどを売るドリンクスタンドがありますが、サンタマリアは飲食物の持ち込みが禁止なので、そのまま真っ直ぐ突き当たりまで進み左に行くとサンタマリアのチケット売り場があります。
サンタマリア号のチケットとサンタマリア号が関係するセット割引チケットの購入ができます。
サンタマリア号の乗り場
サンタマリア号の乗り場は海遊館西はとばになります。
チケット売り場左手の自動ドアを抜けていくか、右手の階段から海遊館西はとばに降りることができます。どちらかというと屋内階段を下りた方が近道です。
サンタマリア号の船内
サンタマリアは1階から4階まであり、乗船するのは2階部分になります。乗船したフロアにはベンチと折りたたんだ帆の屋根があり、小雨や直射日光は避けられるのですが、前後に設備があるので船の側方の景観しか眺めることができません。
フロアの左舷側にはベビーカーを置くスペースが確保されているので、小さいお子さん連れでも安心して乗船できます。
3階のデッキに昇る階段脇の目立たないところにゴミ箱も設置されています。間違ってもゴミを海に捨てたりしないようにしてください。
2階前方には3階フォルクスデッキと1階コロンブスの部屋に通じる階段があります。左側の開口部が3階に昇る階段で、右側の扉が1階に下りる階段です。
3階フォルクスデッキは、いかにも船に乗っているという気分が味わえます。ただ、スペースが狭く混み合うこと必至。ベンチに座って景色を眺めようと思っても、手すりのところに人が立っていることが多く、景色が見えないということもありそうです。
フォルクスデッキから階段を昇るとサンタマリアの操舵室です。もちろん一般の人は立ち入り禁止で、階段は閉鎖されています。
一旦2階に下り、今度は後方階段脇の入口を入ります。階段の左右2か所に扉があります。
中に入ると1階コロンブスの部屋に降りる階段と奥には軽食の販売もしているサラ・デ・パティオがあろます。
サンタマリアを運行する大阪水上バスのオリジナル缶バッチやご当地ものが揃っているガチャガチャも設置されています。お土産や記念品としても活用できそうな景品がたくさんあります。
サラ・デ・パティオの窓際は大人気。暑い日や寒い日に空調の効いた部屋から景色を楽しめるのはサラ・デ・パティオと有料のファーストクラスの客室だけなので、乗船してすぐに席が埋まってしまった感じです。海外からのお客さんも、よく知っているようですね。
一部は軽食を購入した人の優先席になるので、マナーは守って楽しみましょう。
通常のメニューです。クリスマスクルーズなどイベントの時は変更されるようです。
エントランスの階段を下りると1階はサラ・デ・コロン(コロンブスの部屋)になります。
サラ・デ・コロンはコロンブスの展示室のようなもので、コロンブスにまつわる様々な資料などが展示されています。なかなか興味深いので意見の価値はあります。
1階とはいえ窓も無いので地下室のイメージです。座れるところも多いですしエアコンも効いていて快適なので、疲れた時に休むのにも最適です。ただ、なにせ外の景色を観ることができないので長居は禁物。せっかくのクルーズなので、上層階で楽しみましょう。
2階後方の階段を上がると3階デッキです。ベンチもあり眺めも良いです。2つの扉は有料客室ファーストクラスの入口です。
サンタマリア乗船記念にコロンブスと記念撮影ができます。
40名限定で利用できる特別室サラ・デ・ビスタ(ファーストクラス)。サンタマリアの乗船券のほかに500円かかりますが、ワンドリンク付きでサラ・デ・ビスタの利用ができます。
サンタマリアに乗ってみて思ったのですが、これ意外に500円の価値あります。サンタマリアには室内から景色を眺められるスペースがほとんどありません。2階のサラ・デ・パティオくらいです。
しかし、デイクルーズでも45分のクルーズなので、夏場や暑い日はずっと外に居るとなるとけっこうしんどいです。かといって屋内には眺望を楽しめるところが少ないので、せっかくのクルーズも楽しめなくなってしまいます。
それを考えると窓が大きく取られていて景色も見やすいですし、空調も整っていてゆったりソファーにも座れるファーストクラスの利用価値は高いです。特に小さいお子さん連れには最適ですね。
3階デッキには灰皿が設置されていました。喫煙スペースというくくりは無いようですが、ここではタバコを吸っても大丈夫なようです。
3階デッキから階段を昇ると特別室サラ・デ・ビスタの上に4階展望デッキがあります。ここが最上部なので眺めは抜群。360度景色が楽しめます。写真撮影にはもってこいの場所ですね。
サンタマリアからの景色
サンタマリア号が海遊館西はとばを出港すると、天保山大観覧車や天保山大橋を海から眺めます。
下から眺める天保山大橋は圧巻です。
天保山大橋をくぐるとユニバーサルシティ周辺のホテル群がハッキリ見えてきます。
こちらはZepp Osaka Baysideですね。
もうすぐ開業予定のリーベルホテル アット ユニバーサル・スタジオ・ジャパンです。
天保山大橋の反対側から臨む天保山ベイサイドシティ。
天保山大橋の橋げたの脇にはUSJのアトラクション、ザ・フライング・ダイナソーも確認できます。
サンタマリア号は大阪港の入口に向かって進みます。
舞洲方面の景観です。
大阪港の絶景が楽しめる大阪港ダイヤモンドポイントと港大橋。
トレードセンター方面の景観。
大阪港入口方面。灯台の向こうは大阪湾の広い海。近くの神戸港から豪華客船に乗ったのを思い出します。
サンタマリア号は港大橋に向かいます。
港大橋の奥には、なみはや大橋。その奥には千歳橋と3つの橋を一気に眺めることができます。なかなかの景観です。
サンタマリア号で大阪ベイエリアを満喫
サンタマリア号は大阪港の中を周遊するクルーズなので大きく揺れることもありません。天候の悪い時や大きな揺れが予想される時は、運行自体が中止になるので安心して楽しむことができます。一つだけ注意した方がいいのは暑さ対策。夏場は熱中症にならないように準備してください。
大阪周遊パスやセット割チケットなどを活用すると、かなりお得に大阪ベイエリア観光を満喫できます。今回はサンタマリア号のクルーズだけを目的にして行きましたが、他にも魅力的なアトラクションや場所が多いことも再発見できました。