豪華客船の楽しみの一つは食事です。ダイヤモンドプリンセスには一部有料レストランもありますが、基本的には乗船中すべての食事が旅費に含まれているので、洋上でも寄港地に停泊している時でも24時間いつでも無料で食事することができます。
無料だからといって侮ってはいけません。ディナーは毎日コース料理が楽しめます。毎日用意されている定番メニューや日替わりメニューも豊富なので、かなりの長期でない限り食事が被ることもなく飽きることもありません。
どうしても洋風の料理が多いのですが、ダイヤモンドプリンセスのいいところは、メインダイニングにも味噌汁や鮭など日本人好みの料理も用意されているところ。和食以外は嫌というわけでなければ、メインダイニングで日々変化するディナーを楽しんでみてください。
目次
メインダイニングの利用方法
メインダイニングの利用には、いくつか決まりごとがあります。それほど難しい話ではないので覚えておいてください。
利用できるメインダイニングと食事の開始時間
ダイヤモンドプリンセスにはメインダイニングが5つありますが、利用できるメインダイニングやテーブルと食事の開始時間は決められていて、それぞれクルーズカードで確認することができます。
- サボイ・ダイニング/5階中央
- ヴィバルディ・ダイニング/5階中央
- パシフィックムーン・ダイニング/6階中央
- サンタフェ・ダイニング/6階中央
- インターナショナル・ダイニング/6階後方
- ファーストシーティング/17時30分
- セカンドシーティング/19時45分
5か所のメインダイニングでそれぞれ2回の食事時間を設けることで、乗客全員がメインダイニングを利用できるように考えられています。スムーズに給仕するためにテーブルやエリアごとにまとめて食事をスタートするので、指定された食事開始時間の遅くとも15分後までには着席しておかなければなりません。
必ずしもメインダイニングで食事をする必要もないですし、他で食事を摂るからといって断りの連絡をする必要もありません。ただ、このようなシステムなので、開始時刻より15分以上遅れると自動的に今日は来ないと判断されてしまうようなので注意してください。
出港時間の遅い日などはオープンシーティングになることもあります。船内新聞や船内放送で案内があります。オープンシーティングの場合は自由席になり、時間やダイニングの縛りも無くなるので、他のダイニングに行ってみるのも良さそうです。
食事の際のドレスコード
メインダイニングでの食事の際のドレスコードは、船内新聞「プリンセス・パター」で確認できます。とは言うものの、スマートカジュアルかフォーマルなので、フォーマルナイトの時だけ気を付けておけば問題ありません。
- 男性:スラックス・襟付のシャツ(ネクタイ不要)
- 女性:ワンピース・ブラウスとスカートまたはパンツ
- 男性:ダークスーツにネクタイ・タキシードなど
- 女性:イブニングドレスやカクテルドレス・着物など
気負わなくてもダイヤモンドプリンセスのドレスコードはわりと緩いです。ジーンズや短パンにTシャツのような極端な格好でなければ、うるさく言われることは無いようです。
知っておくと便利なシステム
・飲み物は無理に頼む必要なし
テーブルに着くと必ず「ドリンクどうしますか?」と聞かれます。欧米では習慣的に何かオーダーしますが、ダイヤモンドプリンセスのクルーは日本人の気質もわかっているので無理にオーダーする必要はありません。いらなければお断りして問題ありません。
・お祝い事にはミニケーキを無料サービス
誕生日や結婚記念日等クルーズ中に特別なお祝い事がある場合、乗船の3週間前までに旅行会社を通して伝えておくとミニケーキの無料サービスを受けられます。
けっこう利用している人が多く、あちこちでメインダイニングのスタッフがミニケーキ片手に盛り上げていました。ミニケーキとは言うものの、大きさもそこそこのケーキでしたよ。
・ワインのボトルキープができる
フルボトルのワインをオーダーして1回の食事で飲みきれなかったとしてもボトルキープができます。また、客室に持ち帰ることもできます。ウェイターにお願いしましょう。
・夕食の開始時刻や席を変更できるかも
私の場合、夕食の開始時刻は申し込みの時に希望を聞いてくれましたし、席は勝手に割り振られましたが2人席だったので不便はなかったのですが、大きなテーブルで相席なんてこともよくあるようです。
コミュニケーションが取れていいという人もいますが、中には知らない人との相席にストレスを感じてしまう人もいるかもしれません。乗船日に「ダイニング問い合わせ」スケジュールに従って相談できるので、必ず変更してもらえるわけではありませんが言ってみる価値はありますよ。
メインダイニングの食事メニュー
メインダイニングは5か所ありますが、メインダイニングによってメニューが違うということはありません。日本人には自動的に日本語のメニューを持ってきてくれます。メニュー構成はこのような感じで、好きなものを好きなだけオーダーすることができます。
シェフのお勧めはコース料理になっているので、肉か魚かを選ぶだけで一通りの食事が提供されます。デザートまで指定してあるのですが、なぜか食後にデザートメニューを渡されるので、デザートは毎回別途オーダーになりました。
定番の人気メニューは固定で毎日同じです。ライスや味噌汁など和食的なものとオードリー・ヘップバーンが愛したというパスタが2種類あります。
前菜・スープ・サラダ・主菜には、シェフのお勧めに組み込まれている料理も必ず入っているので、こちらからチョイスしてオーダーすることもできます。こちらのメニューは毎日変更されるので、食べたいものはその日に食べておいた方がいいですよ。
メインダイニングの料理
お料理はおいしいです。目移りしていろいろオーダーしたくなるのですが、前菜は前菜、主菜は主菜で一度に持ってこられるので、2人用のテーブルが狭いのとお皿が大きいのとで載せきらなくなりますし、意外にボリューミーなのでお腹いっぱいになってしまいます。
個人的に最初からテーブルに置かれているハード系のパンが好みで、料理が来る前や食間についついつまんでしまい、パスタも食べたいメイン料理もたべたいとなると完全に食べ過ぎになります。最初は控えめなくらいにオーダーして、どれくらいの量なのか見極めるようにしてください。
デザートも豊富
食事が一通り終わるとデザートメニューを持ってきてくれます。なんとデザートも10種類くらいあります。その日だけのデザートもあるので、こちらも日替わりで味わえます。デザートのときのレギュラーコーヒーと紅茶は無料です。
朝食や昼食もメインダイニングで食事ができることもある
朝食は一部のメインダイニング、今回はインターナショナル・ダイニングが毎日利用できました。昼食は終日航海日だけ利用できます。朝昼食のオープン日や時間は、都度船内新聞「プリンセス・パター」での確認が必要です。
テーブルサービスをしてもらえるので朝食を食べに行きましたが、食事の内容はブッフェレストランのホライゾンコートやルームサービスと大きくは違わないかなぁという印象でした。
朝食を食べにくるお客さんが少なくメインダイニングはスカスカだったのですが、給仕の都合で席を案内されるので相席にされます。それも面倒に感じたので、朝食にメインダイニングに行くのはこの日だけにしておきました。